わたしと読書ダイアリー

本を読んで思ったことを、わたしの言葉で記録します。

社会での生きずらさに気づく『コンビニ人間』

『コンビニ人間』のあらすじ

主人公は36歳未婚、コンビニで19年働く恵子。
子どもの頃に、死んでいた小鳥を焼き鳥にしようと提案して母親をぎょっとさせたことで自分が「ふつう」ではないことに気付く。
社会から変に思われないようにファッションや言動など周りに合わせて生きてきた。
コンビニでのアルバイト19年、
同じように社会への生きずらさを感じ、怒りを隠さない白羽が入社してきて、
恵子の人生をいい方向へ変えようとするが…

読んでみた感想メモ

社会の中でいかに「異物」と扱われずに「ふつう」に生きるかを模索している様子が泣けてくる。
主人公の恵子は極端に人の気持ちがわかりにくかったり、
たんたんと合理性だけで考える思考の持ち主だけど。
恵子の心情に共感できる人は多いんじゃないかな。

正社員として
就職して
結婚して
家を購入して
子どもを育てる。

恵子が度々参加する女子会で、
「異物」にならないように神経を遣っている様子がリアルです。
ファッションには興味もないけど、
同年代の女性が着る服、身に着けるブランドをリサーチして浮かないように努力する様子、、、

一般的に「ふつう」と思われている生き方を望まない人も、
望んでいてもできない人もいる。
その生き方をしない人に対する社会からの特別な視線。

白羽さんは暴言ばかりで「底辺」という言葉で他人をばかにするけど、
恵子に「自分を隠してくれ」と何度も言う様子を見ていると哀れな気持ちになる。
現代を象徴する「コンビニ」で生きずらさが交錯する。
とても読みやすい小説でした。

作者について

村田沙耶香(むらたさやか)
1979年千葉県生まれ。
2003年「授乳」が第46回群像新人文学賞優秀作となりデビュー。
2009年『ギンイロノウタ』で第31回野間文芸新人賞受賞。
2013年『しろいろの街の、その骨の体温の』で第26回三島由紀夫賞受賞。
他の著作に『タダイマトビラ』『殺人出産』『消滅世界』などがある。

装丁について

関口聖司
表紙の絵は、金氏徹平さんの作品「Tower」の原画。

 

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